
大阪でタクシー 稼げる場所や「稼ぐコツ」で変わる
「タクシー 稼げない 大阪」と検索すると、SNSやQ&Aサイトで否定的な声を目にすることがあります。
一方で「稼げる」と紹介する記事も多く、どちらが本当なのか分かりにくいのが実情です。
この記事では、紹介し入社された方の声や国土交通省・厚生労働省・大阪タクシー協会など公的な情報にもとづいて、「大阪のタクシーは稼げない」と言われる背景と、実際に収入が伸びにくくなる要因など整理しお伝えいたします
断定的な結論ではなく、事実として確認できた内容を中心にまとめています。
「大阪のタクシーは稼げない」と言われる背景
歩合給という給与体系そのものへの誤解
タクシー運転手の給与は、固定給に売上に応じた歩合給を組み合わせる会社が多く、月ごとの収入に変動が生じやすい仕組みです。
売上が伸びなかった月の記憶や体験が「稼げない」という印象につながっているケースがあります。
ですので、タクシー業務ならではの個人差が必ず生じていることで、稼げる人、稼げない人に分かれてしまう傾向があります
平均年収には年金受給者が多く・短時間勤務者も含まれている
タクシー運転者の平均年収を示す統計は、フルタイムで稼ぐことを目的とした人だけでなく、年金を受給しながら短時間だけ働く人も含めて算出されています。
そのため、全体的に平均値がフルタイムで働く現役世代の実感より低く出やすい傾向にあります。
公的データで確認する大阪のタクシー運転者の収入
全国ハイヤー・タクシー連合会が厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和5年分をもとに公表した資料によると、大阪府のタクシー運転者の年間推計額(給与に賞与を加えた金額)は、486万9,500円で、全国平均の418万9,900円を上回っています。
大阪府のタクシー運転者の平均年齢は58.7歳、平均勤続年数は6.6年、月間労働時間は176時間とされていま
一方、大阪タクシー協会の公式サイトの「よくあるご質問」ページでは「全国の平均年収は約360万円ですが、地域によって差があります
全国ハイヤー・タクシー連合会の数値(令和5年・418万9,900円)とは異なります。
参照している統計の年度や算出方法が異なる可能性があるため、どちらか一方を絶対的な数値と見なさず、複数の情報源があることとして理解しておくとよいでしょう。
※この年間推計額は大阪府内の全会社・全年齢の平均です。
特定の会社や、フルタイムで稼ぐことを目的とした人の実績とは異なります。
大阪タクシー協会が示す「稼げる人・稼げない人」の違い
一般社団法人大阪タクシー協会が運営する就職支援サイトの公式FAQでは、「稼げる人と稼げない人の違いはなんですか?」という質問に対し、考えられる理由として次の3点を挙げています。
- ①会社選びを間違えた
- ②稼げるコツがわからない
- ③単純にやる気がない
同協会のサイトでは、この3つが「大きくはこの3つ」としつつも「理由を挙げたらきりがない」とも案内されており、単一の原因に絞り込めるものではないとしています。
また、各社が研修の中で営業指導を行っていることや、配車アプリの普及によって乗客数の多い時間帯・エリアを把握しやすくなっていることも紹介されています。
収入が伸びにくくなる要因(事実ベースで整理)
歩合率が低い、または非公開の会社を選んでしまう
歩合率は収入に直結する項目ですが、多くの会社が公式サイトで具体的な数値を公開していません。
同じ売上でも歩合率が違えば手取りは変わるため、入社前の確認が必要です。
その場合の判りやすい例として、営収額に対して、いくらの総支給額かの確認となるでしょう
※控除額は、個人差があり、違います
需要の低い交通圏で営業している
国土交通省「タクシー事業の準特定地域における輸送実績(令和5年度速報値)」によると、大阪府内でも交通圏によって日車営収(実働1日1車あたりの営業収入)に差があります。
大阪市域交通圏が、38,775円であるのに対し、河北交通圏は32,436円、北摂交通圏は34,264円でした。
同じ大阪府内でも、どの交通圏で営業するかによって収入の土壌が異なることがうかがえます。
出勤日数や稼働時間を意図的に抑えているケース
老齢厚生年金を受給しながら働く場合、賃金と年金の合計が一定の基準額を超えると年金の一部が支給停止される「在職老齢年金制度」があります。
日本年金機構によると、この基準額(支給停止調整額)は2026年4月から月65万円に引き上げられました(それ以前は月51万円)。
基準額を超えないよう勤務時間を調整する高齢ドライバーがいることは複数の情報源で指摘されており、平均収入の統計を押し下げる一因になり得ます。
ただし2026年4月の基準額引き上げにより、この調整を意識する必要のある人は以前より少なくなったと考えられます。
完全歩合制のもとでは欠勤・事故・体調不良が収入に直結する
売上に応じて給与が決まる仕組みでは、体調不良で欠勤したり、事故・違反によって乗務できない期間が生じたりすると、その分収入が下がります。
タクシーの隔日勤務は月11〜13回程度の乗務が一般的とされ、1回の乗務を欠くことの影響が比較的大きい働き方です。
健康であることが、「稼げる」要員の前提となる訳です
未経験・地理不案内による営業効率の低さ
お客様を見つけるまでの時間(空車時間)が長いと、同じ稼働時間でも売上は伸びにくくなります。
地理や配車アプリの活用に慣れるまでは、経験者と比べて効率が上がりにくい傾向があり、やはり個人差があります。
給与保証終了後に歩合のみへ移行するタイミング
未経験者向けの給与保証は多くの会社が用意していますが、保証期間には限りがあります。
保証終了後、それまでと同水準の収入を歩合だけで維持できるかどうかは、営業スキルや会社の集客力に左右されます。
大手タクシー会社の場合、一定の研修により、ある程度の給与が稼げる仕組みがあります
「稼げない」を避けるために確認したいポイント
会社選びや働き方によって結果が変わることは、大阪府に限らず、大阪タクシー協会のFAQでも示されているとおりです。
応募前・転職前には次の点を確認することをおすすめします。
- 歩合率と足切りの有無(面接で確認する)
- 配車アプリ・無線・専用乗り場など、お客様に出会いやすい仕組みがあるか
- 営業エリアの日車営収水準(大阪市域交通圏かどうかなど)
- 給与保証の金額・期間・終了後の給与体系
- 研修制度・営業指導の内容
- 事故時の費用負担の扱い
まずは、登録してみよう!「情報収集」という段階でもどうぞ
![]()

その場で応募先を決める必要はありません。
希望条件を整理したうえで、複数社を比較しながら検討できます。
タクシー運転手に向いている人・向いていない人(収入の観点から)
| 収入面で努力が実感しやすい人 | 収入面で不安を感じやすい人 |
|---|---|
| 配車依頼を積極的に受け、稼働率を高められる人 | 待ちの姿勢が中心で、営業エリアを工夫しない人 |
| 会社選びの段階で歩合率・給与保証を比較検討できる人 | 求人票の金額だけで会社を決めてしまう人 |
| 安全運転・体調管理を続けられる人 | 欠勤や事故で稼働日数が不安定になりやすい人 |
| 地理・配車アプリの活用に早く慣れようとする人 | 研修期間を経ても営業に慣れるまで時間がかかる人 |
※上記は本記事で確認した情報をもとにした一般的な傾向の整理であり、断定的な適性診断ではありません。
大阪のタクシーは稼げない?に関するよくある質問
Q. 大阪のタクシーは本当に稼げないのですか?
「稼げない」と一律に言い切れる根拠は確認できません
全国ハイヤー・タクシー連合会の令和5年データでは、大阪府のタクシー運転者の年間推計額は486万9,500円で、全国平均(418万9,900円)を上回っています。
ただしこの平均値には、年金受給の調整のために意図的に収入を抑えている人や短時間勤務の人も含まれており、フルタイムで働く場合の実感とは異なることがあります。
また会社・交通圏・本人の働き方によって差が大きい点も事実です。
Q. 歩合制は危険な給与体系ですか?
歩合制そのものが違法・危険というわけではありません。
ただし完全歩合制の場合、欠勤や体調不良、事故による営業停止があった月は収入が下がりやすい仕組みです。
多くの会社では固定給と歩合給を組み合わせた給与体系や、未経験者向けの給与保証制度を用意しています。
契約前に給与体系の内訳を確認することをおすすめします。
Q. 高齢者やシニアはタクシーで稼げませんか?
年齢だけで稼げない、とは言い切れません。
ただし、老齢厚生年金を受給しながら働く場合、賃金と年金の合計が一定の基準額を超えると年金の一部が支給停止される「在職老齢年金制度」があります。日本年金機構によると、この基準額は2026年4月から月65万円に引き上げられました(それ以前は月51万円)。
基準額を意識して勤務時間を調整する人がいることは、平均収入を押し下げる一因として指摘されています。
Q. 未経験者は最初から稼げませんか?
本記事で紹介した会社の多くは未経験者向けの給与保証制度や研修制度を用意しており、未経験だからといって最初から収入がゼロになるわけではありません。
ただし地理や営業のコツを身につけるまでは、経験者より効率が上がりにくい傾向はあります。
Q. 「稼げない」と感じたらどうすればいいですか?
大阪タクシー協会は、稼げる人と稼げない人の違いとして「会社選びを間違えた」「稼げるコツがわからない」「単純にやる気がない」の3点を挙げています。
まずは所属している(または検討している)会社の歩合率・営業エリア・配車体制を見直し、必要であれば会社を変えることも選択肢のひとつです。
まとめ
- 公的統計では、大阪府のタクシー運転者の年間推計額(令和5年)は全国平均を上回っている
- ただし平均値には年金調整のため収入を抑える人や短時間勤務者も含まれ、フルタイムの実感とは異なる場合がある
- 同じ大阪府内でも交通圏によって日車営収に差があり、会社選び・営業エリアの影響は大きい
- 在職老齢年金の基準額は2026年4月から月65万円に引き上げられており、年金調整を意識する必要のある人は以前より減っている
- 大阪タクシー協会は「会社選び」「稼ぐコツ」「やる気」を稼げる・稼げないの分かれ目として挙げている
参照・出典
- [1] 一般社団法人 全国ハイヤー・タクシー連合会「令和5年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況」(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」令和5年分による) https://taxi-japan.or.jp/zius/wp-content/uploads/2025/07/tinginR5.pdf (確認日:2026年8月23日)
- [2] 一般社団法人大阪タクシー協会「よくあるご質問」(大阪府タクシードライバー就職支援サイト) https://www.osakataxi.or.jp/recruit/faq/ (確認日:2026年8月23日)
- [3] 一般社団法人大阪タクシー協会「大阪のタクシーって熱い!」(大阪府タクシードライバー就職支援サイト) https://www.osakataxi.or.jp/recruit/ (確認日:2026年8月23日)
- [4] 国土交通省「タクシー事業の準特定地域における輸送実績(令和5年度速報値)」(2024年7月31日公表) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001757842.pdf (確認日:2026年8月23日)
- [5] 日本年金機構「在職老齢年金制度が改正されました」 https://www.nenkin.go.jp/tokusetsu/zairoukaisei.html (確認日:2026年8月23日)
- [6] 政府広報オンライン「もっと働きたい!に応えて、在職老齢年金制度の基準額が2026年4月から引上げに」 https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/roureinenkin/ (確認日:2026年8月23日)
※統計データや制度の基準額は今後改定される可能性があります。最新情報は各出典元でご確認ください。
※無理な応募・勧誘は一切ありません


