
大和自動車交通株式会社は、1939年創業・タクシー業界で唯一の東証上場企業(証券コード9082)で、東京四社営業委員会の一角を担う大手事業者です。
本記事では、同社の会社概要(沿革・資本金・事業内容・グループ体制・ガバナンス)を公式サイトや有価証券報告書など一次情報に基づいて整理しました。
評判・年収について詳しく知りたい方は、あわせて掲載している関連記事もご覧ください。
大和自動車交通株式会社の基本情報
| 商号 | 大和自動車交通株式会社(Daiwa Motor Transportation Co., Ltd.) |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都江東区猿江2丁目16番31号 |
| 創立 | 昭和14年(1939年)9月13日 |
| 代表者 | 代表取締役社長 大塚一基 |
| 資本金 | 5億2,500万円 |
| 株式上場 | 東証スタンダード市場(証券コード9082) |
| 発行済株式総数 | 525万株、株主数1,393名(2026年3月31日現在) |
| 従業員数 | 2,868名(2026年3月31日現在・連結) |
| 売上高 | 190億4,200万円(連結、2025年3月期) |
| 決算期 | 3月31日 |
| 事業内容 | ハイヤー・タクシー事業(ハイヤー152台、タクシー1,963台〔連結802台+業務提携会社1,161台〕、福祉ハイヤー33台)、不動産事業(賃貸ビル19棟) |
※福島県福島市にも同名の「大和自動車交通株式会社」(代表:大村雅恵氏、バス・旅行業・介護事業中心)が存在しますが、本記事で扱う東京の会社とは無関係の別法人です。
沿革・歴史
大和自動車交通の歴史は1939年(昭和14年)、創業者・新倉文郎が東京市中野区(現・中野区)で中野相互自動車株式会社を設立したことに始まります。1945年(昭和20年)、企業合同により同業16社を吸収合併し、現在の商号「大和自動車交通株式会社」に変更しました。
主な沿革
- 1939年9月:中野相互自動車株式会社として創業
- 1945年1月:企業合同(同業16社吸収合併)により現商号に変更
- 1949年5月:業界初、東京証券取引所に上場
- 2011年6月:中小タクシー事業者23社が加盟する協同組合をグループ化、車両台数を3倍超に拡大
- 2022年4月:東証市場再編により東証スタンダード市場へ移行
- 2026年:タクシー事業子会社「大和自動車交通豊島株式会社」を新設
創業者・新倉文郎は「大和の資本は車ではなく一人ひとりの社員である」という言葉を残しており、この「和の精神」は現在も社風として受け継がれています。
以前は創業者一族(新倉家)が親子3代にわたり社長を務めるオーナー企業的な側面もありましたが、現在は代表取締役社長・大塚一基氏のもと、社外取締役・社外監査役を含む体制で経営されています。
事業内容・グループ体制
主軸となるハイヤー・タクシー事業に加え、都内に賃貸ビル19棟を保有する不動産事業、介護福祉事業も展開しています。
燃料販売商社や保険代理店、自社ビル管理会社などをグループ内に持ち、ハイヤー・タクシー事業のバリューチェーンをグループ内で完結させているのも特徴です。
2011年には、東京地区の中小タクシー事業者が加盟する信和事業協同組合(旧・中央無線タクシー協同組合)をグループ化。
2024年3月31日現在、信和事業協同組合加盟の28社と業務提携しており、2026年には新たにタクシー事業子会社「大和自動車交通豊島株式会社」を設立するなど、事業拡大を続けています。
▼詳しい求人概要がご覧いただけます
大和自動車交通グループ
この章の要点
- 主軸のハイヤー・タクシー事業に加え、不動産事業・介護福祉事業も展開
- 燃料販売・保険代理店・ビル管理会社をグループ内に持ち、バリューチェーンを完結
- 信和事業協同組合加盟28社と業務提携(2024年3月時点)
- 2026年、新子会社「大和自動車交通豊島株式会社」を設立
上場企業としてのガバナンス体制
大和自動車交通は監査役設置会社で、社外取締役2名(石山智久氏・宮内敏光氏)、社外監査役2名(田村吉央氏・大竹栄氏)を選任し、経営の透明性確保に努めています。
業務執行機能と監督機能を明確に区分するため執行役員制度を導入しており、執行役員は7名体制です。
会計監査はEY新日本有限責任監査法人が担当しています。
タクシー業界で唯一の上場企業であることから財務情報が公開されており、経営の透明性の高さは同社の強みの一つとされています。
東京タクシーセンターが定める事業者ランク制度でも、制度創設以来一貫して最高ランクの「優良事業者」を獲得し続けています。
「東京四社」における位置づけ
大和自動車交通は、日本交通・国際自動車・帝都自動車交通と共に「東京四社営業委員会」を構成する大手事業者の一角です。
この4社は共通のタクシーチケットなどを扱う業務提携の枠組みを持っています。
なお2017年、大和自動車交通が東京無線協同組合との配車アプリ・タクシーチケット統合を発表したことをきっかけに、他の3社から「協定に反する」として一時除名される出来事がありました。
同社はこれを不服として東京地方裁判所に仮処分を申し立て、同年8月に和解が成立。
除名の意思表示は撤回され、現在も東京四社の一員として位置づけられています。
独自路線を模索しつつも、業界内での信頼関係を築き直してきた経緯がうかがえます。
大和自動車交通で働くという選択肢
大和自動車交通は未経験者向けの求人も多く展開しており、給与保証制度やAIを活用した需要予測システムなど、安定した経営基盤を背景にしたサポート体制が整っています。
同社の評判・年収・福利厚生についてより詳しく知りたい方は、大和自動車交通が人気を集める理由を解説した記事もあわせてご覧ください。
まずは、登録してみよう!「情報収集」という段階でもどうぞ
![]()

よくある質問
Q. 大和自動車交通はいつ創業した会社ですか?
昭和14年(1939年)9月13日に中野相互自動車株式会社として設立され、昭和20年(1945年)1月1日、企業合同により現在の商号「大和自動車交通株式会社」に変更されました。
創業から80年以上の歴史を持つ、タクシー業界の老舗企業です。
Q. 大和自動車交通は本当に上場企業ですか?
はい。1949年5月、業界初となる東京証券取引所への上場を果たし、現在も東証スタンダード市場(証券コード9082)に上場する、タクシー業界で唯一の上場企業です。
Q. 「東京四社」とはどんな枠組みですか?
日本交通・国際自動車・帝都自動車交通・大和自動車交通の4社で構成される「東京四社営業委員会」のことです。
共通のタクシーチケットなどを扱う業務提携の枠組みで、大和自動車交通も現在この一角を担っています。
Q. 福島県にある「大和自動車交通株式会社」と同じ会社ですか?
いいえ、無関係の別会社です。福島県福島市を拠点にバス・旅行業・介護事業などを展開する同名の会社が存在しますが、本記事で扱う東京都江東区に本社を置く東証上場企業とは資本関係がありません。
まとめ
大和自動車交通株式会社は、1939年創業・タクシー業界で唯一の東証上場企業として、80年以上にわたり東京の交通を支えてきた老舗企業です。
資本金5億2,500万円、従業員2,868名(連結)という規模を持ち、ハイヤー・タクシー事業を軸に不動産事業・介護福祉事業も展開しています。
2017年には東京四社からの一時除名という出来事もありましたが、和解を経て現在も業界内で存在感を保っています。
同社への転職を検討する際は、この会社概要に加えて、評判・年収・福利厚生に関する記事もあわせてご確認いただくことをおすすめします。
調査に使用した情報源
- 公式サイト:大和自動車交通株式会社 公式サイト(会社情報・IR情報・社長メッセージページ)
- 有価証券報告書:第118期・第119期(EDINET、金融庁)
- 上場企業データベース:J-LiC上場企業サーチ
- 参考URL:Wikipedia「大和自動車交通」「東京四社営業委員会」、レスポンス(Response.jp)2017年報道記事、マイナビ2027企業情報
- 確認できなかった項目:完全な役員名簿・全執行役員氏名、信和事業協同組合加盟28社の全社名リスト、従業員数の統一値(出典により集計時点が異なる)
首都圏最大数のタクシー求人情報満載
タクシーの就職にお役立つ最新の求人情報掲載
登録して採用された方に就職支援金(入社祝い金)を支給
首都圏中心に紹介サービスにおける求人無料支援サービスを実施
タクシーへ転職をお考えの皆様へタクシーの求人情報をお伝えします
タクシー会社へ入社された方や現役で乗務されている乗務員の実際の
お話等を踏まえてアドバイスしています
是非一度、ご利用ください




